前回に引き続き第3回目となる今回は、「女声で喋る」ということで出せるようになった女声を使って喋る方法について解説していきます。
前回の講座を受講されていない方は、先にそちらをお読みいただくと今回の内容が解りやすいかと思います。
状況
まずは今の女声の状況を確認してみましょう。前回までで喉仏を上げて声を出して裏声を混ぜるところまでは、できるようになったかと思います。しかし、こう思った方も多いのではないでしょうか?
「俺の女声可愛くない…」
そう!一応女声としては成り立ってはいるものの弱々しかったり、男っぽさが残っていたりと可愛い女声とは程遠い声になっていることかと思います。
それに加えて声は出せてもセリフや文章など、「喋る」という行為がまだ上手くできないという方も多いのではないでしょうか?
状況を整理すると
- 女声で上手く喋れない
- 女声が可愛くない
といった感じですかね。
女声で上手く喋れない原因
女声でセリフが言えないなど、上手く喋ることができない原因はシンプルです。
「女声を出すための筋肉が鍛えられていない」もしくは「女声を出すという行為に慣れていない」ことでしょう。
女声を出すためには喉仏を上げる必要があり、その喉仏を支えているのは筋肉です。つまり、筋肉の力が弱いと当然ながら上手に扱うことは難しいでしょう。同時に、女声には感覚的な慣れも必要なため、筋肉を鍛えるのと同時にコツコツ練習を積み重ねていくしかありません。
練習方法としては、「あ・い・う・え・お」の母音を意識しながら、短い単語やセリフを言う練習すると効果的です。
女声が可愛くない原因
大前提、可愛くなくても女声は女声です。「女性は全員可愛い声をしているか?」と問われると「YES!!」とは答えずらいように、女声も同様、全員が可愛い声とは限らないのです。しかし可愛くない原因が解れば対処は可能です。
女声が可愛くない原因は以下の通りです。
- 喉仏の位置が低い
- 抑揚がキモイ
- 活舌が悪い
- 声が弱々しい
- 声量が安定しない
この辺りの項目に該当してしまうとどうしても声そのものが悪く聞こえてしまいます。特に下4つの項目に関しては、たとえ男声であったとしても「いい声」とはかけ離れてしまいます。
女声を可愛くするには?
女声が可愛くない原因が分かったところで、ここからは女声を可愛くしていく工程です。
先ほど挙げた5つの項目を改善していく事が女声の気持ち悪さの改善につながります。
喉仏の位置
まずは、喉仏の位置が低い場合です。
喉仏の位置が低いとsession2でお話したように、男らしい声になってしまいます。これは咽頭腔を狭くできていことが直接の原因です。
解決する方法は、「喉仏を上げる」です。
喉仏をしっかりと上げることで咽頭腔を狭くすることができ、皆さんの女声から男っぽさをより削減することができるでしょう。
抑揚
抑揚が上手く付けられていない場合です。
女性は男性に比べ、話す際の抑揚が大きくなる傾向があります。つまり、女声を出しているときに普段と同じような抑揚の付け方になってしまうと違和感のある喋りになってしまう可能性があります。
ただ、いきなり抑揚をいい感じに盛るのは難しいと思います。ですので初めのうちは、超絶ぶりっ子するつもりで抑揚を付け、そこから徐々に自分が自然だと感じるところまで抑揚を減らしていく方法が最も簡単だと思います。
活舌
活舌が悪い場合です。
活舌は直接「声の良さ」に関係するわけでは無いですが、「喋り声の良さ」には直結します。活舌の悪い喋りを聞き心地のいい喋りだと感じる方は少ないでしょう。
活舌は、早口言葉や外郎売を読むことで改善していくことができます。筆者は元々活舌が悪かったのですが、外郎売を読み続けて多少改善することはできたので、試してみる価値は十分にあると思います。
声が弱々しい
女声が弱々しくなってしまう場合です。
これは、「裏声の成分が強すぎる」のが原因です。
たとえ声を発しているのが本物の女性であったとしても、裏声が多く混じった発声方法をしてしまうと不快感を感じる方は少なくないでしょう。
女声を出す際のミックスボイスの地声の成分を強めることで、芯のある女声にすることができます。
声量
最後に、声量が安定しない場合です。
録音した喋りを自分で確認した際に「意図しない箇所で、声量が弱いところと強いところの差がある」ような状態です。このような安定しない喋りでは、聞き手に不安感を抱かせてしまう場合が多く、その不安感が気持ち悪さに繋がります。
腹式呼吸を用いて発声することで安定した喋りを目指すことができます。
腹式呼吸というのは文字通りお腹を使った呼吸方法で、安定した量の息を吐き続けることができます。
練習方法としては、仰向けに寝転がって全身の力を抜いた状態で呼吸を行います。ちょうど寝るときのように。息を吸う時にお腹が膨らみ、息を吐くときにお腹が凹むのがお分かりいただけるかと思います。その感覚を身体に叩き込んでいくことで腹式呼吸を身につけることができます。
かなり練習が必要ではありますが、腹式呼吸を使って女声を出せるようになると声量が安定するだけでなく、持久力が向上し長時間女声で話し続けるようにもなりますので是非練習してみてください。
その他の要素
これまでにご紹介した方法の他にも、語尾で息を抜くような話し方をしたり、鼻腔共鳴を使ったりすることも女声を可愛くする手段としてとても有効です。これらは、必ずしもないといけないものではないですが、習得できると女声のクォリティアップにつながります。
最後に
今回は第3回目ということで、女声で上手く喋る方法について解説してきましたが参考になりましたでしょうか。
初心者でも解る女声講座は以上になります。長時間お疲れ様でした。「まだまだ情報ほしい!」という方は是非鈴宮れんのYouTubeチャンネルの動画をご覧ください。あなたの欲しい情報が見つかるかも?
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。ばいばーいっ!
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